「カラダにいい!」「普通のチョコは太るけど高カカオチョコレートは太らない!」「高カカオチョコレートで痩せる!」などと小耳にはさみ、スーパーやコンビニのお菓子売り場で高カカオチョコレートをなんとな~く選んで、食べてはいませんか?
本当に、高カカオ(ハイカカオ)チョコレートは身体によくて、太らなくて、それどころか瘦せることまでできる夢のようなスイーツなのでしょうか?
高カカオ(ハイカカオ)チョコレートと普通のチョコレートとの違い、そのメリットやデメリット、効果的な食べるタイミングなどについて紹介しています。
高カカオ(ハイカカオ)チョコレートとは? 普通のチョコレートと何が違う?
一般的なチョコレートと高カカオ(ハイカカオ)チョコレートとでは、原料となるカカオの含まれる量が違い、ミルクチョコレートなど一般的なチョコレートのカカオ含有率は20~40%程度で、砂糖やミルクなどを配合して甘さを出しています。
一方、カカオ分を70%以上含むチョコレートを高カカオ(ハイカカオ)チョコレートといいます。砂糖やミルクなどの配合量を減らしてカカオの含有率を上げている分、主原料のカカオ特有の味わいが強く、甘さがかなり抑えられているのが大きな特徴です。
しかし、日本チョコレート・ココア協会によると、実は高カカオやハイカカオの表示に定義はなく、ミルクが入らないカカオ分が40~60%ぐらいのチョコレートは「ビター」「ブラック」「スイート」「プレーン」などと呼ばれ、それ以上高くなると高カカオ、ハイカカオなどと呼ばれるとのこと。
ちなみに「ダークチョコレート」というのは、日本独自の呼び名です。
◎カカオ含有率20~40%程度
いわゆる一般的なチョコレートで、主原料のカカオに砂糖とミルクを加えた甘くてまろやかな風味のミルクチョコなど。お砂糖なしの紅茶やコーヒーと一緒に
◎カカオ含有率40~60%程度
砂糖と少量のミルク、またはミルクを使わずに甘さを抑えたチョコレートで、カカオの香りと風味を感じるビター、ブラック、スイート、ダークチョコなど
◎カカオ含有率60~79%程度
ほろ苦さの中に、まだ甘さを感じることができるカカオの風味が強めのチョコレートで、70%を超えると高カカオ、ハイカカオチョコとされる
◎カカオ含有率80~89%程度
カカオの苦みをダイレクトが感じられ、甘みはかなり少ない。ウイスキーなどのお酒と一緒に楽しむのもアリですね。
◎カカオ含有率90~100%
甘みを感じず、カカオの醍醐味を味わえる高カカオ(ハイカカオ)チョコレートの真髄。チョコは好きでも、苦みが苦手という人には不向き
高カカオ(ハイカカオ)チョコレートが身体に与えるメリット
チョコレートの栄養価は高く、近年では健康効果の実証研究も行われ、その栄養機能と健康維持に役立つ能力から「Medi-food」と呼称する研究者もいるほどです。
チョコレートの原料であるカカオには、良質なポリフェノール(カカオポリフェノール)がたっぷり含まれ、カカオ豆の乾燥重量の約10%も占めています。これはポリフェノールを含む食品の中でもダントツ。
「また、カカオには「テオブロミン」という苦味成分が含まれており、セロトニンの働きを助け、気持ちを落ち着きリラックスさせる効果も期待できるといわれています」とも。
テオブロミンは、カカオの学名であるテオブロマ(ギリシャ語で「神様の食べ物」の意味)に由来し、自然界ではほぼカカオのみに含まれる成分で、大脳皮質に作用して集中力を高め、自律神経を調整します。さらに中枢神経を穏やかに刺激して血行を促進し、認知機能や記憶力の向上やストレスを緩和する働きをします。
甘くてほろ苦いチョコレートを食べるとなぜか心がほぐれてちょっぴり幸せな気持ちになりますが、幸せホルモンのセロトニンの働きを助けてくれているからだったんですね!
ところで、同じカカオを原料とするココアにも高カカオ(ハイカカオ)チョコレートと同じ効果があるのでしょうか。
「やはりカカオに含まれるポリフェノールの優れた抗酸化作用に期待が集まります。ココアパウダーでも同様のメリットは得られます。ただし、無糖のピュアココアを選ぶようにしましょう」
寒い日に飲む甘いココアは、カラダの中からじんわり温まってやっぱり幸せ気分にしてくれますよね。砂糖の入れすぎには注意して、ほろ苦さを楽しむのもいいかもしれませんね!
食べて痩せる⁉ 高カカオ(ハイカカオ)チョコレートの効果的な食べ方
カカオポリフェノールには食物繊維も豊富で、腸内環境を整えて便通を促す作用があり、ダイエットの大敵である便秘を改善してくれます。
また、前述したとおり、血液中のコレステロール値を正常化する作用によって基礎代謝アップが期待でき、基礎代謝を高めてエネルギー消費されやすくなることでダイエットに有利に働きます。
では、1日にどれぐらいの量の高カカオ(ハイカカオ)チョコレートを食べればいいのか? 食べるのにいいタイミングはあるのか?
「まずは嗜好品として、食事バランスガイドを参考に1日200kcal程度の量になるようにしましょう」
チョコレートの種類により多少異なりますが、たとえばロッテの『カカオの恵み72%』であれば1枚(標準4g)あたり24kcalなので、約8~9枚となります。
食べるタイミングとしては、「一度に食べるのではなく、午前中の間食に、午後の間食になどと、分けて食べることをおすすめします」とのこと。
また、ポリフェノールとともに食物繊維も豊富に含む高カカオ(ハイカカオ)チョコレートは、食事の30分ほど前に食べれば、野菜に含まれる食物繊維などを先に摂取することで、食後血糖値の上昇を防ぐ「ベジファースト」と同じ効果が期待できるでしょう。
なお、筋トレやランニングなどのトレーニングへの効果としては、カカオポリフェノールの抗酸化作用の活性酸素除去により疲労回復が期待できます。高カカオ(ハイカカオ)チョコレートにはカフェインも含まれているので、運動時の集中力アップにも役立ちます。
高カカオ(ハイカカオ)チョコレートのデメリットや注意点したいこと
高カカオ(ハイカカオ)チョコレートのいいことばかりを紹介してきましたが、デメリットももちろんあります。適量の摂取であれば、健康や美容、ダイエットからトレーニングまで、さまざまな効果が期待できます。
しかし、過ぎたるは及ばざるがごとし、食べ過ぎには要注意です。高カカオ(ハイカカオ)チョコレートは、低GI食品ですが、脂質やカロリーも低いという訳ではありません。
むしろ、一般的なチョコレートに比べると、脂質・カロリーともに高いのがデメリットです。なので、高カカオ(ハイカカオ)チョコレートの食べ過ぎは、脂質やカロリーを取り過ぎてしまうおそれがあります。
「カロリーや脂質を摂りすぎてしまうので、やはり食べすぎはNG! あくまで嗜好品だということを忘れないようにしましょう」
うれしい効果がいっぱいでも、高カカオ(ハイカカオ)チョコレートはサプリメントではありません。“おやつ”として楽しみながら食べたいものですね。
高カカオ(ハイカカオ)チョコレートのカフェイン量は多いように見えます。しかし、コーヒーはカップ1杯飲みますが、チョコレートを一度に100g(一般的な板チョコレートで約50g程度)も食べることはなく、せいぜい1かけ(約2~40g)です。
しかしその逆に、カカオには安眠を助けるGABA(γ-アミノ酪酸)やマグネシウムを豊富に含み、寝る前のチョコレートで安眠効果が高まるといわれています。
高級チョコレート編
1位 「ゴディバ」BIO-VITA85%
ベルギー王室御用達の高級チョコレートブランド「ゴディバ」のこだわりが生み出した「ヘルシーで美味しい」カカオ分85%のハイカカオチョコレートです。
カカオ本来の「苦み」と「酸味」の洗練された味わいをお楽しみください。ギフトはもちろん、ダイエット中の自分へのご褒美にもおすすめですよ。
<商品詳細>
「ゴディバ」85% ダークカカオ カレ 9枚入
価格:各1,598円(税込)
品質へのこだわり。厳選したカカオ豆
カカオ豆の産地は赤道を中心に南北緯20度以内。主な産地はアフリカや南アメリカですが、近年はマレーシア、インドネシアなどの東南アジア地域でも生産量が伸びてきています。 ゴディバのチョコレートは、それぞれの産地から最上級のカカオ豆のみを厳選し、最高の技術と細心の注意をもって独自の味をつくりあげています。
伝統と革新が生み出すレシピ
ベルギーのゴディバ工場は、現在もドラップス一家がチョコレートを作り始めたブリュッセルにあります。
ここでは、ピエールが創り出したレシピに忠実に従い、厳選された素材と最高の技術によって、ベルギーの高級チョコレートブランドにふさわしい伝統の味を守り続けています。 その一方で、現在も多くの熟練した職人の手で、新しいレシピやデザインのチョコレートが次々に生み出されています。
確かな技術による、芸術性の高いデザイン
ゴディバは、様々な大きさや形のチョコレートをつくるために、エンロービングとシェルモールディングという2種類の方法を使っています。
エンロービングとは、キャラメルなどを溶かしたチョコレートで包み込むことです シェルモールディングはヨーロッパで広く行われている方法で、ほとんどのゴディバのチョコレートはこの方法で作られています。芸術的にデザインされた型のくぼみに溶かしたチョコレートを流し込み、さかさまにして余分なチョコレートを取り除き冷やすと残っているチョコレートが固まり「シェル」ができます。そのシェルにフィリングを入れ、最後にチョコレートを薄く流し込み、再び冷やした後型からはずします。
また、クールなど左右対象のチョコレートは、「ブックモールディング」(2つの同じ型で作られたものを合わせること)によって作られています。
ゴディバ独特の芸術性の高いチョコレートは、ゴールドバロタンやシーズンごとに変わる美しいパッケージに詰め込まれ、世界中のグルマンたちに愛されています。
1968年、ベルギー王室御用達ブランドに
中世から続く伝統あるベルギー王室御用達制度で、現在も、5年ごとに厳しい基準、厳正な審査により見直され、企業の信頼性や製品やサービスの品質を保証する称号です。ゴディバは、1968年12月20日にベルギー王室御用達の栄誉を拝受して以来、半世紀以上に渡りその称号を保持し続けているショコラティエです。
2位 「ル・ショコラ・アラン・デュカス」SINGLE-ORIGIN DARK 100% PERU TRINITARIO
フランス発のショコラ専門店「ル・ショコラ・アラン・デュカス」。2018年にはフランス以外で初めての工房を東京にオープンしています。
砂糖を加えず、力強いカカオ豆の風味をそのまま味わうことができるビターな板チョコレート「SINGLE-ORIGIN DARK 100% PERU TRINITARIO」は、あふれるカカオ感と、ほのかなフルーツの香りが特徴です。
<商品詳細>
「ル・ショコラ・アラン・デュカス」SINGLE-ORIGIN DARK 100% PERU TRINITARIO
価格:1,944円(税込)
3位 「シャトレーゼ」糖質88%カットのとろけるショコラ 生チョコ風
リーズナブルかつ高クオリティでお馴染みの「シャトレーゼ」。
「砂糖を使わずに作った」という生チョコレート風のスイーツが登場しました。一粒あたりの糖質はなんと0.204g。生クリームと水溶性食物繊維を配合し、糖質を抑えながらもなめらかな生チョコ風に仕上げられています。
※「日本食品標準成分表2015年版(七訂)ミルクチョコレート」に対し糖質を88%カット
<商品詳細>
「シャトレーゼ」糖質88%カットのとろけるショコラ 生チョコ風
価格:594円(税込)
手軽チョコレート編
1位 明治 チョコレート効果カカオ72%
詳細情報
カカオ含有量:72%
原産地:-
内容量:1kg
カロリー:1枚あたり28kcal
大容量タイプのロングセラー商品
カカオ含有量72%と、甘みを感じやすいタイプのハイカカオチョコレートです。ポリフェノールは1枚で127mg含有されているので、一日2枚を目安に摂るとよいでしょう。
大容量かつ個包装なので、一人で楽しむのも複数でシェアして食べるのもいいですね。カカオの香りと苦みのバランスが絶妙な一品です。
2位 リンツ エクセレンス 85%カカオ
詳細情報
カカオ含有量:85%
原産地:スイス
内容量:100g
カロリー:-
ビターな大人向けチョコレート
カカオを85%も使ったビターな味わいのハイカカオチョコレートです。素朴な味わいの中にも酸味と苦みが広がり、一粒でも満足感が得られるのでダイエットにも適しています。
口どけも滑らかで食べているうちに味わいが変化してくるので、じっくりと味わって楽しめます。ちょっと一息つきたいときにおすすめのハイカカオチョコレートです。
美味しいチョコレートで効果的なダイエットを♪
チョコレートはハイカカオ成分のものや低糖質なものを選べば、ダイエット中でも楽しむことができます。食べすぎや食べるタイミングには少しだけ注意も必要ですが、美味しいチョコレートでストレスを緩和し、ぜひ効果的なダイエットに役立ててくださいね。
古くからチョコレート作りの中心地として名を馳せてきたベルギーの首都・ブリュッセル。その地で1926年に創業者であるドラップス一家がチョコレートを作り始めたことがゴディバの歴史の幕開けです。
1948年には“世界で最も美しい広場”といわれるグラン・プラスに旗艦店をオープンし、創造性に富んだ粒チョコレートを次々と発表。1972年には日本の日本橋(東京)に初のショップがオープン。現在では300以上の店舗を構えるまでに至っています。
品質の高いチョコレートを一度ご賞味くださいね。
ここまで読んでいただきありがとうございました。